ブログ
BLOG
- 障害事例
-
こんにちは
先日、神戸市西区の管理物件内で一時給水停止のトラブルが生じ、大惨事となりましたが、入居者様のご理解・ご協力、協力会社様のお力添えにより無事仮復旧となりました。
迅速な対応誠にありがとうございました。
生活の必需品、水が使用出来ない…
考えただけでハラハラします。
給水停止の要因は、受水槽制御盤の故障により
受水槽ポンプが動作せず、汲み上げた受水槽内の水が住戸に供給されない状況となっておりました。
収益物件をお持ちのオーナー様
受水槽ポンプ、ポンプ制御盤の経年劣化を確認されていますか?
この度の給水ポンプは制御盤との一体型の為
ポンプ取替時にポンプ制御盤を取替しているパターンがほとんどです。
↑ポンプと制御盤一体型(白い箱が制御盤、下の黒い筒がポンプ2機)
しかし、私の過去の経験で、ポンプと制御盤が分離されているタイプによる
給水停止事故がありました。
そちらのオーナー様は、マンション購入時の契約書記載内容から
『ポンプは前オーナーの時代に新しく取替した』と確認していたようで
ポンプ取替=制御盤、ポンプの両方取替完了
という認識になっていたようです。
まさか、制御盤のみ分離発注となるとは想定していないですよね
私も初めての経験でした。
↑制御盤分離型
ポンプに『動け!』と指示する制御盤が故障するので、いくらポンプが正常であっても、当然ながら動作はしません。
また、制御盤分離型タイプで制御盤を新設する場合、各マンションごとのオーダー品となり
納期までに3ヶ月から4ヶ月かかります。
幸いにもそちらのマンションは制御盤配線部分の部品清掃により
仮復旧から給水は再開され、3ヶ月後に制御盤を取替し、事なきを得ました。
仮復旧出来ていなかった場合、マンションの水が供給されるまで
3ヶ月から4ヶ月かかっていたと想定すると、恐ろしい話です…
全国で収益物件をお探しの方は、受水槽ポンプのチェックを入念に行いましょう。
『良い利回りで収益物件を買えた!』と
喜びも束の間、何百万円もする工事がいきなり押し寄せるかもしれません。
西神戸住宅株式会社では、売買契約事前調査時に今後起こりうる障害を予め予測し
購入希望者様にお伝えしております。
当然のことのようで、この当然を実施していない仲介業者が非常に多いです。
給水が受水槽式なのか直圧式かすら、売却後に覚えていない仲介業者もいますので。
皆さん要注意ですね。
2023.07.11 担当者:梅垣